猫のトイレのしつけ方を解説!教え方のコツ・しつけ直す方法を紹介!
子猫のしつけ
子猫を飼い始めたとき、真っ先にやるべきこととして大切なのが『トイレのしつけ』です。
猫のおしっこは匂いが強いため、きちんとしつけられないと後々苦労することになります。
トイレのしつけはコツを押さえれば簡単なので、猫を迎え入れたらすぐに開始しましょう。
トイレのしつけの基本
ここでは、トイレのしつけの基本について紹介します。
場所を固定する
トイレの場所を固定し、むやみに移動させないようにしましょう。
決まった場所にトイレがないと、猫は混乱してしまい、場所を選ばず排泄するようになります。
トイレに慣れるまでは、猫の排泄物の匂いがついた砂や布などをトイレに入れ、「ここがトイレなんだ」と認識させてあげましょう。
トイレサインを見逃さない
寝起きや食後、遊んで落ち着いたあとなどは、猫が排泄しやすいタイミンングです。
そわそわしてきたら、トイレに連れて行って砂に乗せてあげましょう。
排泄物の匂いを感じさせることで、「ここで排泄していいんだ」と促すことができます。
成功したらとにかく褒める
排泄できたら、大袈裟なくらい、思いっきり褒めてあげましょう。
これを繰り返すうちに、「ここで排泄すると褒めてもらえる」と認識することができ、スムーズに排泄できるようになるでしょう。
トイレを覚えてくれない
トイレのしつけは根気のいる作業ですが、うまくいかない場合にどんな原因が考えられるのでしょうか。
しつけがうまくいかないときの対処法
「何回も教えているのになかなかトイレの場所を覚えてくれない…」というときは、下記のような点を見直してみましょう。
落ち着いてできる環境か
大きな音が出る家電がそばにあったり、隣の犬の鳴き声がするなど、環境が嫌でトイレに入らないことがあります。
トイレの場所が『猫にとって落ち着いて排泄できる場所かどうか』を、愛猫の目線で考えてみましょう。
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(写真のネコちゃん・・・miru__momoさんのももちゃん)
サイズは合っているか
体のサイズにあったトイレであるかどうかも大切です。
子猫の場合は浅めのトイレ、体の大きい猫は大きめのトイレなど使いやすいサイズのトイレを用意してあげましょう。
失敗した場所の匂いはしっかり消臭
粗相をしてしまったときは、匂いをしっかり消臭しましょう。
猫は排泄物の匂いが残っているところで繰り返し排泄する習性を持っているため、きちんと消臭することが大切です。
叱らずに根気強く
トイレを失敗されてしまうと、飼い主さんにも大きなストレスがかかります。
ついイライラして猫を叱ってしまうことがあるかもしれませんが、実はこの『叱る』という行為は逆効果になることも。
猫は『排泄をしたこと』そのものを責められていると感じてしまい、排泄を我慢するようになったり、叱られることを怖がって、見えないところでこっそりするようになることもあります。
叱る前に、まずはしっかり猫がトイレに行きやすい環境を整えて、根気強くトレーニングをしてあげましょう。
多頭飼育のときの注意点
猫は、『排泄場所を他の猫と共有したがらない』という習性があります。
そのため、多頭飼いをしている飼い主さんは注意が必要です。
飼い主さんの外出中などトイレ掃除を滞ってもトラブルにならないようにするため、飼い猫の数に対して一つ余分にトイレを設置すると安心です。
トイレのしつけ直し
今までトイレをきちんと使えていたのに、「何かのタイミングでトイレでしなくなってしまった…」という悩みを抱えている飼い主さんも多いようです。
そんなときはどうしたらいいのでしょうか。
環境を変えてしつけ直す
引っ越しやリフォームで環境が変わったり、トイレで何か嫌な出来事があったりと、猫が急にトイレをうまく使えなくなることがあります。
しかしそんなときは、『快適に暮らせる環境を整えるチャンス』として捉えましょう。
トイレの場所選び
トイレをしつけ直すときは、改めて下記のポイントに気を付けながら場所を決めましょう。
- 猫からの見通しが良い
- 静かで落ち着ける
- ごはんを食べるところから離れている など
猫からの見通しが良く、静かで落ち着けそうな場所にトイレを設置してあげましょう。
またその際、トイレをおく場所は食事をしている場所から離れたところに設置しましょう。
猫はとても綺麗好きな動物なので、排泄場所と食事場所を分けたがる傾向にあります。
▼猫のトイレ場所についての記事はこちら
猫の体の問題を解消する
環境的な問題以外にも、下記のような体の問題でトイレがうまくいっていないケースがあります。
- 発情期
- ストレス
- 便秘や消化不良
- 排泄障害 など
発情現象の一種として、排泄(スプレー行為)に及んでいることがあります。
このようなときは、去勢手術を行うことで状況が改善するかもしれません。
ストレスや排泄障害など、何をやってもトイレのしつけがうまくいかないときは、病院に相談することをおすすめします。
なぜ布団に粗相するの?
猫が粗相をしがちな場所としてよく挙がるのが『布団』です。
お漏らしはどこでされても問題ですが、特に布団にされてしまうと被害は甚大です。
なぜ布団で粗相をしてしまうのか、そして粗相を改善するためにはどのような方法があるのでしょうか。
粗相をしてしまう理由
前述したように、『粗相』は単純に、トイレ以外の場所で排尿している場合と、『スプレー行為』によるものがあります。
尿が水平に広く飛んでいるようなときは、スプレー行為です。
これは一種のマーキング行為であり、特に去勢していない猫に多くみられます。
粗相が『単純なお漏らし』なのか、それとも『スプレー行為』なのかにより、原因や解決方法が変わります。
単純なお漏らしを治す方法
トイレ環境を整える
トイレ以外で排泄してしまう場合、猫が今のトイレの環境に満足していない、またはもっとお気に入りの排泄場所があることが原因として考えられます。
そのため、トイレを清潔に保ち、居心地がよくなるよう設置場所を改めることが有効です。
もしトイレ以外に粗相を繰り返すお気に入りの排泄スポットがある場合は、そこの居心地を悪くすることも一つの手です。
柑橘系の消臭剤を使う
猫は、自分の排泄物の匂いが残っていると、その場所で排泄を繰り返してしまいます。
匂いを徹底的に消臭し、猫の嫌う柑橘系の消臭剤を使用することで、排泄癖が治るように対応しましょう。
▼猫がトイレに失敗する理由についての記事はこちら
スプレー行為を治す方法
スプレー行為は、猫の持つ縄張り意識や、何らかのストレスが原因で自分の匂いを残そうとする行為になります。
原因となるストレスや不安を取り除いたり、去勢をすることで解決することが期待できるでしょう。
▼猫のスプレー行為についての記事はこちら
野良猫のしつけ
赤ちゃんのときに引き取り、子供のうちからしつけるのとは違い、野良猫として生きてきた猫にトイレをしつけるのは難しいと言われています。
ここでは、野良猫を上手にしつける方法について紹介します。
トイレを排泄場所を認識させる
もともと屋外で暮らしていた猫は、屋外にお気に入りの排泄場所を持っているはずです。
猫の行動を観察し、どこで排泄していたのかを確認しましょう。
排泄場所に土や草があれば、それらをトイレに入れてあげることで猫はトイレを『排泄場所』として認識しやすくなります。
また慣れるまでは、食後や寝起きなどのタイミングでトイレに連れて行き、排泄を促してあげましょう。
しつけに時間がかかることも
野良猫として暮らしたことのある猫をしつけるのには、時間と根気が必要です。
もともと気ままに暮らしてきた猫は、自由を制限されたり強制されることに抵抗を示す場合が多いので、『無理せず焦らず』という飼い主さんの気持ちが大切です。
『失敗しても叱らず、うまくできたら盛大に褒める』ことを繰り返しながら、「トイレで排泄したい」と思うような環境を整えてしつけに臨んであげましょう。